あっちこっち®ふきん物語【第三話】

 

第三話

 


お姉さん笑顔イラスト
前回は、「テイジン®ハイレーク®」の欠点がメリットになりそう!
というところまでのお話でした。
ここからすんなりと「あっちこっち®ふきん」が生まれたのですか?

研究者イラスト
汚れを吸着しやすいなら、ふきんにすればいい、と
閃いたところまではよかったんです。
でも、ここでまた葛藤が生まれました。

お姉さん笑顔イラスト
なんですか?

研究者イラスト
そもそも、ふきんを買ってくださる人がいるのか?ということです。
世の中では、使い古しのタオルやTシャツを縫い直してふきんにしているものでしたから。
果たしてお金を出して買っていただけるのだろうか、と悩んだんです。

お姉さん笑顔イラスト
なるほど。確かにうちでは母親が縫ってくれていました。
新品のふきんって、なかなかないかもしれませんね。

研究者イラスト
当時の開発チームでは、
買っていただくためにどうしたらいいかを徹底的に話し合いました。
私たちの願いは、主婦の方々の家事に対する労力を減らすことで、
生活を豊かにしてもらいたいということ。
そのためには、とにかく製品の質を高めることが大事だ、と。
そこで

1 何回もこすらずに汚れを落とすには?
2 細かい部分の汚れをかき出すためには?
3 吸水力を高めるためには?
4 保水力を高めるためには?
5 女性が絞りやすくするためには?

主にこの5点の問題を中心に改良を重ねていったんです。

お姉さん驚きイラスト
おー! この5つの問題に答えてくれたら、かなりありがたいですよね。
主婦は忙しいから、パッと汚れが落ちるってことは大事です。

研究者イラスト
そうなんです。
忙しいなかで短時間にさっと汚れを落とせるように、
さらに、二度拭きの手間がいらないように、と
手縫いでつくるふきんは綿が多いですから、綿以上に吸水性のあるものを、と
主婦の目線で開発していきました。
それぞれの改良点は

1 繊維の断面をよりシャープにして、汚れが引っかかるように
2 小さなループ状を作って、汚れを吸着できるように
3 繊維の毛細管現象を使って、水分を吸収できるように
4 2枚重ねにして、水分を保持できるように
5 手のひらサイズにして、掴みやすいように

としたんです。
廉価品と何度も比較検討をして、他にはないものを作ろう、
主婦の方々に喜んでもらえるものを、と考えていきました。

お姉さん笑顔イラスト
このころって働く主婦が少しずつ増えていた時代ですよね。
働いていなくても、主婦って忙しいものですから、
一拭きで汚れを取ってくれて、二度拭きの手間がいらない、って
本当にありがたいことです。
その分、他のことに時間が使えるし、ストレスも減るし、
気持ちが豊かになりますね!

研究者イラスト
はい。ただ新商品を作るのではなく、
新しいふきんで、主婦の生活が豊かになるようにと、
全員で主婦目線を大切にしようと団結したんです。

お姉さん笑顔イラスト
皆さんが使い手のことを考えて開発してくださっていたことがよくわかりました!

研究者イラスト
次回は、よりくわしく、糸の作り方についてご説明します。

(第四話へ続く)

 

吸水性と速乾性に優れた【テイジン】のあっちこっち®ふきん

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